2016年12月30日(金)
長野県と群馬県に跨る日本百名山の一つ「四阿山(あずまやさん、2,354m)」に行って来ました。
四阿山は無雪期に2回登ったことがあり、積雪期は初となります。

この夏はテニスに大はまりしてしまい、なんと4ヶ月ぶりの山行です。
登山筋が完全に衰えているので本来近場の裏山で足慣らしすべきですが、先日入手したスキー兼用靴(ツアーブーツ)であるガルモントのLiterider(ライトライダー)をどうしても試してみたく、谷川岳と悩んだ挙句に天気の良さそうな四阿山にしました。
シール登高も初となるので、無理はせず行けるところまでです。

未明に上田菅平ICを降りて国道144号を北に向かいます。
小雪の舞う中、真田町のセブンイレブンで食料調達とトイレを済ませ車を走らせると、雪道となり運転に気を引き締めます。
徐々に道幅が狭くなり登り坂も急になってくると、スタッドレスとはいえ少し不安になってきます。
やがて、あずまや高原ホテル下の登山者駐車場に到着しました。

先客は2台、10cmほど新雪が積もっています。
ゆっくり準備していると辺りが明るくなってきました。
雪面が白く明るく見やすいので、ヘッデンなしで歩けそうです。

予めシールを貼っておいたフリーベンチャーを履いて6:30いざ出陣!
ビンディングの踵をフリーにしてブーツもウォークモードにすると、思っていたより歩けます。
シールも効いていて、後ろに滑ってしまうことなく進めます。
感触を試していると、すぐにホテル脇の登山口に着きました。

ここから別荘地内の林道を進みます。
どうやら本日先頭のようで昨晩の降雪もありトレースが消えてますが、進路は明瞭。
緩い坂を登ってゆくと、別荘地終点のゲートが現れます。

ゲートの右側を回ってかわすと、細くなった林道をさらに奥へと進みます。
しばらく進むと、牧場の柵が見えてきました。

牧場の柵に沿って左方向へ少し進むと再度ゲートがあり、山頂方向へ延びる柵が延々と続いています。
風を遮断していた樹林が無くなり、強烈な地吹雪に晒されます。
ジャケットのフードを被り、なんとかしのぎます。
右手を見ると雪原の先から太陽がのぞき始めていました。

はじめ柵の側を進もうと思いましたが、雪が深くショートスキーが膝まで潜ってしまいます。
そこで、牧場の中央の雪が薄そうな場所を選び、歩を進めました。

時々後ろを振り返ってみますが、後続者は一向に来る気配がありません。
太陽が昇ってきましたが、相変わらずの地吹雪に圧倒されます。

牧場の終点が近づいてくると、雪が積もって高くなっている場所から牧柵の有刺鉄線を跨ぎ、登山道に戻ります。
(↓後ろを振り返って)

やがて8:00樹林帯の入口に到着しました。

森の中に入ると風は穏やかになり、やっと一息つけます。
先に進むと里宮分岐。

まだ明瞭な雪道を、一歩一歩踏みしめながら進んでゆきます。

徐々に雪が深くなってゆくと、2,060m周辺で少し開けた斜面に出て、進路が不明瞭になりました。
少し進んで偵察しますが、進行方法にピンクテープが見当たらず、膝上まで埋まってしまう雪の深さなので、撤退を考え始めたその時、少し離れた後方に後続者が現れました。
先頭を代わって貰おうとしばし待機しましたが、近づいて来ません。
仕方が無いので上方に少しラッセルしてみると、先の木にピンクテープ、そしてそのはるか先の岩に何か書いてあるのが見え、ラッセルを続けると10:00に8合目に到着しました。

ここで休憩すると後続者が追いつき、話を聞くとアイゼンつぼ足のため先頭は無理とのこと。
するとさらにワカンの方が到着しました。
久しぶりの登山でかなり足にきてますが、少し休むと回復します。
シャーベットになったスポーツドリンクで喉を潤し登高を再開すると、すぐにワカンの方が先頭を変わってくれました。

中四阿分岐手前の岩場で一旦スキー板を外し、ザックに括ります。
ここでスノーシューの二人組みが先をゆきます。
(終盤のトレースはこのパーティが作ってくれたようで感謝です)
兼用靴はスキーブーツと違って、岩の上も滑らずに歩けました。

分岐で再度で板を履き、少し登ると根子岳分岐。

ここからまた雪が深くなり、先行者のトレースで助かりしました。

最後の急登もシールで登ることができ、11:50無事山頂に到着。

結局5時間20分もかかってしまいましたが、山頂まで来れて大満足です。

スノーシューのお二人にトレースのお礼を述べ、少し休憩。
山頂は風雪が少ないものの、曇っており展望ゼロ。
少し下れば晴れているかもしれないので、ランチは下山中にと思い滑走準備を整え、12:10下山開始。

シールを外すとちょっとした登り返しも非常に困難で、山頂直下でかなりてこずりました。
それから先はトレースを辿って順調に滑り下ります。
トレース内は幅が狭くターンが困難なので、スピードが出てきたら脇のモフモフゾーンに入って速度を制御します。
根子岳分岐のあたりまで滑ってくると、空が晴れてきました。

雪氷を纏った木々が美しい。

さらに下ると浅間山や牧場も見えてきて、とても気持ち良いです。


登りで板を外した岩地帯は、左側に回ってかわしました。
スキーで滑降していると登ってくるハイカーに珍しがられ、何度か立ち話しました。
この日はスノーシューが多く、スキーは私一人のようです。

8合目あたりでランチにしようと思っていましたが、いつの間にか通過してしまい、樹林帯の中へ。
先行者の方々から道を譲って頂き、一気に牧場まで滑り降りました。

広々とした雪原は気持ちよく滑れます。

青い空に霧氷が映えます。

そして林間を滑って13:30駐車場に帰着しました。


結局持っていったカップラーメンやおにぎりは食べず、ふれあい真田館で温泉に入った後、ラーメンを頂きました。
今回途中敗退も充分あり得ましたが、シール登高を体験できるだけでなく完登もできたので、とても充実した一日でした!

【補足と感想】
・今回滑落や雪崩の危険箇所はなかった。
・10本爪アイゼンも持って行ったが出番なし。
・ショートスキー+シールはストックも使えば結構登れる。
・サラサラ雪の下に岩が多々隠れており、ソールはボロボロに(涙)
・冷えたペットボトルの飲み物は凍って飲めなくなる恐れあり。
・先頭はラッセルとルート探しで時間と体力を消耗する。
・スキーは最後の急登手前にデポするのがベスト。
・登山道は障害物が多いので「スキー百山」で紹介されているコースを滑りたいが、ショートスキーで深雪では斜度がそこそこ急でないと滑らないので、トレースを辿らざるを得ない。
・兼用靴はウォークモードにすると、思っていた以上に楽に歩ける。
 なお、後日ゲレンデで滑走性を再検証したところ、やはりスキーブーツに比べホールド感と剛性が格段に落ち、アグレッシブな滑降はできないものの、下山するには充分な性能であった。
 以前トレッキングブーツにアダプターを付けて滑ったことがあるが、あれより遥かに滑りやすい。

四阿山 山スキー


Post navigation


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。